姪っ子がこの4月に中学生に上がるので、叔父さん(私)はPCを買ってあげることにしました。
その機種選定からインストールするソフトまで考えたことを記します。
はじめに
正月に帰省した時に、姪っ子とそのお父さんお母さん(兄夫婦)と会いました。その時に進学祝にPCを買ってあげることを伝え、一応何が良いかを本人に聞きました。
私「マックがいいとか、ウィンドウズがいいとかある?」
姪「…」
私「好きな色とかある?」
姪「…」
私「机の上に置くパソコンとノートパソコンとどちらがいい?」
母「小さいほうがいいよね?」
私「(自分のノートPCを見せ)これくらいでいい?このバック(姪がゲームなどを入れてきたバック)にも入るし。」
姪「(うなずく)」
ということで、決定権はほぼ叔父さんに与えられました。
機種の選定まで
思えば私がPC(当時マイコン)を買ってもらったのも中1です。しかしゲームとBASICプログラミング(これもゲーム)しかできませんでしたけど。
当時のPCはホビーでBASICプログラミングが大前提でしたけど(それが出来なければ高級ゲーム専用機)、今は明らかに違います。そこで基本に立ち戻って考えました。
方針
方針としては、以下を考えました。
- 生きるためのスキルとしてPCに慣れる。
- 実社会で使うアプリに慣れるようにする。
- 中学生に有用なPCの利用法を提案する。
それなりのITの知識を持って、姪とお父さんお母さんをサポートする立ち位置です。
キーボードばっかり打っていると漢字が書けなくなるし、植物などもデジカメで撮るより、スケッチしたほうがよっぽど観察が深いことも承知しています。
OSの選定
タブレットも選択肢に入ると思いますが、今回買ってあげるのはPCです。
理由としては、日本では現在タブレットの学校教育への導入検討が進んでおり、中学校在学中や高校進学時に指定タブレットを購入することになるかもしれない、と思ったからです。同じようなものが2つあっても仕方ありません。
また実社会で役立つことを考えると、普及率からWindowsとMicrosoft Officeを選択することにしました。
姪は今のところMac使いが多い職業(医者、デザイナ、音楽家、化学者)への志向もないようです。これから志向が出てきたとしても、20年前と違って専門的なソフトも両OSに対応しているでしょう。
まあMacを買ってあげたところで、叔父さんは賢い用法を提案してあげられません。
Officeについて
Officeについては、友達にも話したところ、「将来までMicrosoftの覇権が続くかわからないけど、数年は堅固なポジションなのでは?後継が出ても操作性は継承すると思う。」という意見を頂きました。私も同意です。(Star Officeはいなくなったし、OpenOffice.orgもそれほど普及していないようですね。)
中学生といえどもPowerPointは使いそうなので、2013 Home & Businessにします。
機種の選定
量販店のノートPC売り場をぶらついて、いろいろな機種を見ました。
私の好みも含め、以下の様な視点で物色しました。
- 正月に見せた私のノートPCが11.6インチなので、それくらいの大きさ。(13インチだとちょっと大きい感じ。)
- なるべく薄くて軽いもの。
- 色は黒でないほうがいいよね。女の子だし。
- Rが大きいデザインは液晶のまわりの枠が太く見える。四角いデザインのほうが良い。
エントリーなのでスペックは気にしないつもりでした。私のメガネにかなった機種は以下です。
1つ目はエントリーモデルでお値段も6万円くらいです。
2つ目は所謂「2 in 1」(PCとタブレット両方の使い方ができる形式)で、ソニーの意欲的なモデルです。お値段12万円くらい。
3つ目は「2 in 1」を通り越して「3 in 1」らしい。CPUが2つ(ディスプレイ側とキーボード側)、OSもWindowsとAndroidが入っています。2つあっても使い道が分かりません。しかしお値段は9万円と、2つ目より安いです。
結局のところ、エントリーにしてはスペックが過剰ですがSony Tap11にしようと考えています。決め手は背面カメラです。
Officeの利用イメージ
Officeを中学生がどう使うのか?私が考えている利用イメージです。
OneNoteで入門
私が想像したのは、「背面カメラで資料等を撮影し、OneNoteに貼りこんで自分だけのノートを作る」という利用イメージです。ノートといっても学校や宿題でのノートはもちろん手書きですので、私的な日記やメモ書きのことです。
OneNoteはOfficeに付属のノートアプリで、Wordより操作が限定されていて簡易です。Officeのエントリーには最適なのではないでしょうか。画像のほか、OfficeのファイルやURL、動画、音声も貼り込め、お絵かきもできます。
Tap11に付属のカメラアプリは資料の撮影を意図しており、撮影後に台形補正ができます。またTap11にはスタイラスも付属しており、ペンタブレット感覚でお絵かきができそうです。
「Windows、Office、背面カメラならSurface RTでもいいのに」という声もありそうです。しかしタブレットが被らないこと、PCに慣れることという最初の考えを貫徹することにします。(*^_^*)
まあ正直なところは、ASUSくらいのスペックで背面カメラ付きのモデルが欲しいところです。ASUS TransBook Trio TX201LAは背面カメラもあり、お値段も手頃と思ったのですが、タブレットモードではAndroidのみのようです。上のようなユースケースをサックっとこなせません。
Officeへの慣れ方
WordやExcelについてはOfficeのテンプレートのページから、住所録とか小遣い帳のような使えそうなテンプレートをダウンロードさせて、それらを使うことで徐々に慣れていけば良いと思います。秋口には、親子で年賀状作りにチャレンジすることも考えられます。
PowerPointは学校でも使いそうな気がしますが、どうでしょうか。
その他のアプリ
私が子供の頃のPCの利用目的はゲームでしたが、ゲームに関してはアピールしないつもりです。そのうちWindowsストアから自分でインストールするようになるんでしょうね。
以下、私が検討中のアプリです。
タイピング練習ソフト
私の場合、最初に独自タイピングを身につけてしまい、後から苦労しました。今でも完全なブラインドタッチはしていませんし、タイピングもそれほど速くありません。
なので、ちゃんとしたタイピングが練習できる環境は準備してあげたいところです。
タイピング練習サイトもあるようですが、暫くはインターネットに接続しないと思うので、オフラインで練習できるソフトを探しました。
実際に自分もやってみて、良さそうだなと思ったのは「TYPETREK2」という無料のソフトです。画面にキーボードと指のイメージである●が表示され、暫く入力していないと自動的に光るので、キーボードを見ないようにして練習ができます。ゲーム要素もあります。一点難をいうと、指は指の形をして欲しかったです。
学校で使われており、中学生で習う英単語でもタイピング練習できるというフリーソフトも試してみました。タイピング練習はよいのですが、操作性が今一つであることと、英単語練習では答えを思いつかない時にストレスフルでした。単語カード的ソフトなら、Excel VBAで簡単に作ってあげられるので、純粋なタイピング練習としてはTYPETREK2のほうがよいと思いました。
また小学校でどれだけPCに触れたのか分かりませんので、インストラクションには、ちびむすドリルさんの、キーボードに関するコンテンツを利用させていただこうと思います。
以下余談です。
そろそろQWERTY配列以外のキーボードがでてきてもよいように思います。タブレットなんかはソフトウェアキーボードですし、ディスクトップPCでもUSBやBluetooth接続の際に配列を認識して、マッピングを切り替えることは可能でしょう。自分のキーボードを持ち歩くイメージです。
頻度情報から設計したキーボード配列も実際にあるようですし。(参考「QWERTY配列が生まれた本当の理由」ギズモード・ジャパン。生まれた理由の真偽は分かりませんが…)
日本語もJIS配列で慣れたほうが、タッチ数が少なくて早そうですがどうしょう?
(以前、頻度情報から設計されたという「親指シフト」を練習してみたことがあります。そのときのキーボードマッピングソフトでは数字が全角でした。私の書くような文章では英数への切り替えが頻発するということで、結局ローマ字入力に戻りました。)
辞書ソフト
電子辞書の代わりになるように、辞書ソフトも考えています。
gooなどのオンライン辞書でも良いと思われるかもしれません。しかし前述のとおり暫くはネット接続しない前提ですし、ネット接続したとしても学習用に編集された辞書が欲しいところです。
また授業と宿題は学校指定のリアル辞書を使うと思うので、辞書ソフトはテストや受験前の確認の効率化のため、と思っています。
フリーのPDICデータがあれば良いのですが、適当なものがないので市販のものを調べると、これまたLogoVistaの基礎学習セットくらいしかないようです。(オンラインに食われたからでしょうかね。)
私の好みでいうと、国語辞典が新明解なのが今ひとつです。
まとめ
以上、「姪っ子にPCを買ってあげよう」プロジェクトで検討した事項をまとめました。インターネットに関する事項が抜けていますが、それはまた別方面で検討中です。
姪っ子がOfficeを使いこなすようになったら、お父さんお母さんに教えてあげるようになるんでしょうね。
また上の他にアイデアがありましたら、コメントにて教えて頂ければ幸いです。