ポケモンGOにおける手持ちポケモンの分析のためのExcelシートの紹介シリーズです。
第2回は、ポケモン種族データの参照のためのシートの紹介です。
ダウンロードから使い始めまではこちら、手持ちポケモン個体の分析についてはこちらへどうぞ。
ポケモン種族のデータを参照するためのシート
画面下部のタブの左側のシートには、ポケモン種族(以降、単に種族)のデータを参照するためのシートが集まっています。
尚、以降の見出しはシート名です。
種族
種族の一覧表です。Excelの機能で検索(Ctrl+F)したり、フィルタでソートや絞り込みができます。
CPは、PL40・各個体値15の場合の最大CP、HPからDEFまでは種族値です。
「色違い」から「相棒距離」までは一応入れましたが、こちらも最新の状態ではありません。以降のシートで利用していないデータですので、今後の更新のモチベーションもないです。
左上にあるコンボックスより、種族分析、通常わざ、ゲージわざ、種族マップのシートへジャンプできますが、詳しくはジャンプ先のシートの章に記します。
種族分析
種族シートのデータより計算した評価パラメータを示しています。
「ジム」の空列より右側はジムバトルにおいての、「対戦」の空列の右側はトレーナーバトルにおいての、各値が最大となる技についての評価パラメータです。
各評価パラメータに関しては取説のシートの、計算法の章をご参照ください。
尚、このシートも含め全ての分析において、メタモン・へんしんの強さは分析できません。
パラメータに関する攻略サイトとの違い
これらの評価パラメータは各攻略サイトを参考にさせていただきましたが、名前を変えたり計算式を変えたりしているものがあります。
例えば攻略サイトでいうDPSですが、ここではDPS・DPT・tDPS・tDPTに分けて名前を付けています。
DPTはトレーナーバトルにおいての、わざの威力の効率です。Damage per Turn。
DPSが「わざの威力の効率」なのに対し、tDPSは「与えるダメージの効率」です。前者のDはそのままとし、後者には区別のためにプレフィクスtをつけました。(tDPTについては略)
cDPS(cDPT)は、攻略サイトにおける「コンボDPS」と同じ概念ですが、計算式が異なります。
これは、コンボDPSの計算式において「なぜ分母の、通常技の発動時間の項にはゲージ数が掛けられていないのか」が理解できなかったからです。(分母の「ゲージ量」が100なら理解できますが…)
cDPSではゲージ数は掛けていません。(詳細は取説シートの計算法の章を参照ください。)式が違うので、cDPSでの技の組み合わせランキングも、各サイトの、コンボDPSでの技のランキングと異なるところがあります。
上のようなConfusingなところを私なりに解釈して、そのまま作ってます。
gTCP/mTCPについて
(2020年4月15日追記) v1.3より評価パラメータにgTCP, mTCPというものがあります。これらはオリジナルです。(同じ概念を先発した人はいるかもしれませんが…)これについて書きたいと思います。
強さのパラメータとしてCPがありますが、その計算式では防御力とHPにルート(1以下の指数)が掛かっているため、攻撃力の重みが強いと言われています。
そこで、攻撃力・防御力・HPの重み付け(指数)を同じにしたSCPというのが提案され、さらには防御力・HPの重みを高くしたDCPというのが提案されていました。
これらCP, SCP, DCP何れにしても「強さ」の評価としてはいまひとつです。なぜなら、これらによれば「ケッキングは強い。」
これは技を計算に加味していないことが原因なので、それを改善したのがgTCP, mTCPです。前者はジム、後者は対戦(トレーナーバトル)での評価ですが、以降まとめてTCPと書きます。
TCPは「cDPS × 耐久力」です。イメージ的には「コンボDPS × 防御力 × HP / 1000」です。(正確には違います。詳細は取説シートの(ry)
種族シートにおけるTCPでは、cDPSのランキングの1位の値を用いて計算しています。ですので、限定技のときの値である可能性もあります。
上の図はgTCPの降順にソートしたとき、つまりジムにおける「強さ」の順の画面です。ケッキングは126番目でした。
種族マップ
縦軸にcDPSの最大値、横軸に耐久力を取って描いた散布図です。プロットの色はタイプの色になっています。
このマップだけでも面白いと思いますので、全体像をここに置いておきます。このように大きくて見づらいので、Excelの拡大率の機能で適宜調節してください。
例えばジムにおける攻撃力の高いポケモンを育てたいなら、グラフの上方 ―上の図に現れている範囲くらい― の種族が育成候補になります。但し手持ちのポケモンでは、技がプロットのものと同じとは限りません。プロットでのcDPSは、限定わざでの値の場合もあり得ます。
耐久力ならグラフの右側になります。(が、ハピ一択…)
(2020年4月15日追記:プロットと原点を頂点とする長方形の面積がgTCPになります。)
種族マップに関する操作
グラフのポケモンが集中しているところは見にくいですが、「タイプ選択」の右のセルから表示するポケモンのタイプを2つまで指定することができます。指定したタイプのうちどちらか一つでも重なる種族がプロットされます。
リセットボタンを押すと、全種類表示に戻ります。
種族・種族解析シートのコンボボックスからも飛んで来ることができます。
例えば「リザードン」の行にカーソルを置き、「同タイプ」にチェックした状態でコンボボックスより「種族マップ」を選択すると、しばらくして…
ほのお・ひこうタイプのいずれかでも持っている種族のみがプロットされます。リザードンは大きくプロットされます。
「リセット」ボタンを押すと初期状態に戻ります。
通常わざ・ゲージわざ
わざの一覧表です。これらもExcelのフィルタ機能でソート・絞り込みができます。
種族・種族解析シートのコンボボックスより飛んできた場合は、通常わざ・ゲージわざシートとも、カーソルを置いていた種族の、習得可能な技に絞り込まれた状態で表示されます。
「↑」印が、タイプが選択種族と一致する技で、その右の各値は1.2倍になっています。
「リセット」ボタンを押すと、通常わざ・ゲージわざシートとも、もとの一覧表示に戻ります。
言い換えると、コンボボックスからの移動によって移動先のシートが加工される場合、移動先のシートでのリセット操作なしに、自動でもとの表示に戻るということはありません。
データの追加について
種族シートと各わざのシートが分析の基本になりますが、前回書いた通り、これらのシートは最新でない可能性が高く、入っていないポケモンや技がありえます。
ですので、足りないポケモンや技がありましたら、攻略サイトなどを参考に追加してください。その後、種族分析シートなどを作り直す処理が必要になります。管理シートを参照の上、必要なボタンを押してください。
種族と技のデータのエクスポート・インポート機能を作りましたので、(いつするかわからない)本家のアップデートを待たず、どなたかがエクスポートしたデータをインポートする、という手もあります。(私もそれに乗っかりたいですが…)
終わりに
PGIASのダウンロードに戻るにはこちら、
手持ちポケモン個体の分析に進むにはこちらへどうぞ。
詳しい使い方は、ファイル内の取説シートにあります。