Windows10の基本操作と小技を、初心者の方もお分かり頂けるように書こうと思います。
内容はショートカットキーを中心に、タスクバーにあるスタートメニュー、コルタナ、アクションセンター、及びエクスプローラーについてです。
はじめに
Windows7、8ユーザーにとってはアップグレードの催促がウザかったり、それによって消費者庁がコメントを出したりまでになったWindows10ですが、無料アップデートの期限が切れることで問題はひとまず落ち着きそうです(2016年7月に書いています。)
で、今更ですがWindows10の使い方の基本操作と、ショートカットを中心とした小技を2回に渡って書こうと思います。(他のサイトの二番煎じの内容かもしれません。)
その前編の内容は、タスクバーにあるスタートメニュー、コルタナさん、アクションセンター及びエクスプローラーの小技です。
初心者情報
まずパソコン初心者の方向けに用語の説明から書きます。もうご存知の方はスキップしてください。
初心者といっても、システムの起動と終了、サインイン、アプリの起動と終了、ウィンドウの位置とサイズの変更がマウスでできるくらいの人からが対象です。
操作関係の用語
用語 | 意味 |
---|---|
マウス | 利き手で持って動かすとカーソルが動くネズミ大の機器。 (ノートPCの場合、手前のパッドと思ってください。) |
カーソル | 画面上の矢印。テキストが打てる場所では「I」に、ウィンドウの端では↔のように変わります。 |
クリック | マウスのボタンを押すこと。左のボタンを押すときは単に「クリック」右のボタンを押すときは「右クリック」と書きます。 |
ダブルクリック | クリックを二回連続ですること |
ドラッグ | マウスの左ボタンを押したまま、カーソルを移動すること。 |
ウィンドウ、パネル | アプリや機能の四角い領域のこと。 |
アイコン | アプリや機能を表す、小さい絵(絵文字)。 |
カーソルキー | キーボード右側の矢印(←↑↓→)のキー。 |
Enterキー | キーボード右側の大きいキー(改行キー)。Enterでない場合「↲」と書いてあります。 |
スペースキー | キーボードの下側中央にある、何もない横に長いキー。空白が打てます。 |
ショートカットキー
ショートカットキーとは、マウス操作の代わりにキーを押すだけで機能が実行できることです。
これを使うことで、右手をマウスに移動し、動くことを確かめ、操作し、キーボードに手を戻すまでの時間が短縮できます。(とはいえ、無理に使う必要はありません。お好みで。)
「Windowsキー+Tab」という表現は、WindowsキーとTabキーを一緒に押すことを表します。先に書いているキーの方(この場合はWindowsキー)を若干早めに押して押しっ放しにするのがコツです。
「Windowsキー」は、キーボードの左下にある以下のようなキーです。
また、Windowsキーの逆サイドにある以下のようなキーを「アプリケーションキー」と言います。右クリックの代わりに使えます。
タスクバー
デフォルトでは画面の下に表示されている、起動しているアプリのアイコンが表示される部分がタスクバーです。
(画像編集にて短くしています。また、コルタナさんのアイコンは虫眼鏡型かもしれません。)
上の図に示したそれぞれアイコンをクリックしますと、それぞれのパネルが表示されます。
アプリのアイコンをクリックすると、アプリが起動したり、画面の一番前に来たりします。
タスクバーの操作
タスクバーの空白の部分を右クリックするとメニューが表示されます。ここの「タスクバーを固定する」にチェック(✓)をすると、タスクバーをドラッグしても動かなくなります。チェックがない状態では、ドラッグすることで上辺や左右の辺に移動することができます。
余談
私の場合、画面の短い方をいっぱいに使いたいので、タスクバーは短辺側にしています。(PCでは右辺、タブレットでは上辺)
しかしマウスでスタートメニューを開くのに慣れている場合は、思った個所にスタートメニューのアイコンがなくストレスになります。その場合は無理に移動しない方がよいでしょう。
ショートカットキーのまとめ
この章から、Windowsに慣れている方にも向けた小技を書いていきます。
よく使うショートカットキーを以下にまとめます。
やりたいこと | キー入力 |
---|---|
スタートメニュー | Windowsキー |
タスクビュー | Windowsキー+Tab |
コルタナさん | Windowsキー+S (またはWindowsキー+C) |
アクションセンター | Windowsキー+A |
システムツールのメニュー表示 | Windowsキー+X (詳しくは後編にて) |
ウィンドウの整列 | Windowsキー+カーソルキー (詳しくは後編にて) |
ロック(席を立つとき) | Windowsキー+L |
エクスプローラー | Windowsキー+E |
デスクトップを表示 | Windowsキー+D |
強制終了したいときのメニュー | Ctrl+Alt+Del |
アプリの終了、Windowsの終了 | Alt+F4 |
おおよそはWindows7の時代から共通です。
スタートメニューからアクションセンターまでについては、次章以降に詳しく記します。
Windows+Lでロックをすると、パスワード入力画面になります。企業内ではもう、パソコンを起動したまま席を立つときの必須ですね。
最後の後の2つは昔の余韻です。
「Ctrl+Alt+Del」は正式にはなんというかわからず「強制終了したいときのメニュー」と書きました。しかし今はもうそうではありません。以前はシステムのトラブル時に使っていましたが、Windows10では次回に書く再起動法のほうがよさそうです。
「Alt+F4」は3.1の頃からあったと思います。Windows8、8.1では、システムのシャットダウンや、全画面アプリ(ストアアプリ)を終了するのによく使いました。Windows10でも同様に使えます。
スタートメニュー
タスクバーのスタートメニューアイコンをクリックするか、Windowsキーでスタートメニューが開きます。
右側のタイル部分
右側のタイル部分は、スマホの画面のようにアイコンを登録して、アプリの起動に使います。
アイコンのドラッグで、位置やグループ(上の図では、Apps、browserなど)の移動ができます。グループとグループの間に移動することで新たなグループを作ることもできます。
グループ名表示部をクリックで、グループの名前の編集ができます。
アイコンを右クリックすると、サイズの変更ができます。(上の図では、全部小にしています。)
左側のリスト部分
左側のリスト部分には、Windowsさんお勧めの「よく使うアプリ」や「最近インストールしたアプリ」が表示され、クリックしてそのアプリを起動することができます。
もし最近使ったアプリがバレたくない場合、右クリックして「その他>この一覧に表示しない」を選択することで、Windowsさんが提案することはなくなります。
また、起動したいアプリがお勧めに表示されない場合は、下の「すべてのアプリ」をクリックして探します。
よく使うアプリは、アイコンを右側タイル部分や、タスクバー、デスクトップにドラッグしてアイコンを作成しておくと、次回から起動が楽になります。
設定やシャットダウンもここから可能です。
大きさの変更
スタートメニューは辺をドラッグして大きさを変えることができます。
キーボードでの操作
カーソルキーやTabキーでカーソルが移動し、Enterキーでアプリが起動します。またアプリケーションキーで右クリックの代わりになります。
「すべてのアプリ」では、細いスクロールバーをドラッグするより、カーソルキーの近くにあるPageUp、PageDownのキーを使ってスクロールさせたほうが早いように思います。
とはいえ、主にキーボードで操作する場合は、次章に書きますコルタナさんでアプリを起動する方が楽です。
コルタナさん
マイクロソフトさんの意図としては、Siriのような人工知能のエージェントとして使って欲しいのでしょうが、私はその意図通りに使っていません。
Windows7時代からの検索窓として、アプリを起動するのに使っています。
本章の操作法はコルタナをOFFにしている場合(アイコンが虫眼鏡のとき)でも使うことができます。ここでは、コルタナがOFFの時も含め「コルタナさん」と表記します。
アプリの起動
キーボードからアプリを起動したいときは、ショートカットキー「Windowsキー+S 」でコルタナさんを開いた後、そのアプリ名を入力します。インクリメンタル検索ですので、目的のアプリが表示されたらEnterで起動します。
例えばWordを起動しようとするときには以下のように入力します。
- Windowsキー+S、w、o、Enter
「Windowsキー+C」でコルタナさんを開くと音声認識モードになってしまうので、Windowsキー+Sで開いてください。
手動インストールのアプリの場合
(初心者の方は本節をスキップしてください。エクスプローラーの上では、隠しフォルダだったり「Start Menu」が「スタートメニュー」の表示だったりします。)
コルタナさんのアプリ検索は、Windows7以前のスタートメニューと連動のようです。(もう存在しないのに。)
フリーソフトウェアなどを手動でインストールした場合は、「C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu」あるいは「C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu」以下にショートカットを作成すると、その名前で検索できるようになります。
またPathが通っているところのコマンド(exeやbat)も検索してくれます。
設定の検索
コルタナさんもう一つの利用法は、設定の検索です。
Windows8以降、設定がタスクバーから開くパネルと、従来のコントロールパネルの2系統に分かれ、やりたい設定がどこにあるのか探すのが大変になりました。
そんな場合、コルタナさんに聞くのが手っ取り早いです。
Windowsキー+Sにてコルタナさんを開いた後、日本語で設定したいことを入力します。(「コルタナさん!」から音声で聞いても多分いけそう…。)
上の図は、壁紙を変えようと思って「背景」まで入力したところです。「背景の設定」が選択されているところでEnterを押すと、壁紙の設定画面が開きます。
(Pathを通したい時も「環境変数」で行ける…と思ったら、「環境変数の編集」では何も開かず「システムの環境変数の編集」だと開けるという微妙さ…。)
アイコンに注意
本章のような使い方をするときは、項目左のアイコンにご注意ください。
もしアイコンが虫眼鏡の場合は、Edge(ブラウザ)が開いてBing検索(Web検索)します。意図することと違うのでストレスになります。
タスクビュー
タスクバーのアイコンをクリックするか「Windowsキー+Tab」でタスクビューが画面いっぱいに開きます。
起動しているアプリが開きますので、マウスでクリックするか、カーソルキーで選択してEnterでそのアプリに切り替わります。
右下の新しいデスクトップをクリックすると、もう一つのデスクトップが開きます。アプリを多数起動している場合、作業毎にデスクトップを作ったりします。(私は使いませんが。)
キーボードで操作する場合、デスクトップの選択とアプリの選択はTabキーで切り替わります。
(昔からWindowsを使っている方はAlt+Tabの方がお馴染みかもしれませんね。使いやすい方でどうぞ。)
アクションセンター
タスクバーのアイコンをクリックするか「Windowsキー+A」でアクションセンターが開きます。
使うところは下のアイコンの部分のみです。マウスでクリックするか、カーソルキー(あるいはTab)で選択しEnterを押すことで、機能のON/OFFが出来たり、関連するウィンドウが開いたりします。
エクスプローラー
Windows8より、エクスプローラーにもリボンインタフェイスが採用されました。
本章ではWindows7から移行した方に向けて、エクスプローラーについて書きたいと思います。
(本章は、2014年11月に書いた「Windows8.1の小技」のコピペです。画面も8.1のものですが、枠以外は変わりありません。)
拡張子と隠しファイルの表示
Windows8からは、エクスプローラーの表示リボンから、拡張子と隠しファイルの設定が簡単に設定できるようになりました。
さらに詳細な表示設定は右端の「オプション」より設定できます。
クイック アクセス ツールバー
エクスプローラーもOffice2013と同様にクイック アクセス ツールバー(以下QAT)があります。これを設定しておけば、後はほとんどリボンを使いません。
リボンのよく使うアイコンを右クリックし、「クイック アクセス ツールバーに追加」を選択します。
すると、ウィンドウ上辺、タイトルバーの左側にそのアイコンが追加されていきます。
よく使う機能をQATに追加した後は、リボンはほとんど使いません。の右上にある「^」をクリックして畳んでおきます。
ご参考までに、私がQATに登録している機能は以下です。
- ホーム>新しいフォルダ
- ホーム>開く
- 表示>レイアウトのギャラリー
- 表示>オプション
表示切り替え
ファイルの一覧表示とアイコン表示の切り替えは、ウィンドウ右下から簡単にできるようになりました。
その他の表示(一覧表示など)もよく使う方は、表示>レイアウトのギャラリーをQATに追加しておきましょう。
以上、エクスプローラーの小技でした。
まとめ
以上、タスクバーまわりとエクスプローラーに関するWindows10の小技でした。
次回の後編では、ウィンドウの整列、システムメニュー、タスクバーが固まった時の対処の仕方について書きたいと思います。