腕時計型ガジェット:ウェアラブル2014まとめ(その2)

2014年度のウェアラブルのまとめ第2回ですが、時計型ガジェットのアイデア2つ(巻きつきリストバンド、エアキーボード)を提案します。

これらによりデバイスは、腕時計と逆の手首に装着するシンプルな入力デバイスになります。

はじめに

本稿ではスマートウォッチなど腕時計型ガジェットのまとめをしようと思っていましたが、それらに対してモチベーションがいまいちでした。

そこで、腕時計型ガジェットについての2つのアイデアと、それから展開したコンセプトを示します。

Android Wearはスマホの子機

CEATEC JAPAN 2014では、Android WearのAPIのセミナーを聞きました。

…ところが、途中から飽きていました。

Android Wearの概要を聞いた私の感想は…、

「結局スマホの子機か。」「OK Google?電車内では無理。」

時計型ガジェットのアイデア

ということで、CEATECのセミナーでは、途中から妄想をしていました。

以下、その時のアイデアです。

リストバンドのアイデア

最初の妄想テーマは「どうしたら、締めつけ感がなく密着可能なリストバンドが作れるか?」

その結果が以下です。

ベルトの可動軸をまたいでアクチュエータ(青色)があり、それが縮むことで、手首に巻き付いて密着します。留め金は必要ありません。(逆に、アクチュエータが外側で伸びても良いです。)

アクチュエータは簡単にはバネでも良いのですが、文字通りのアクチュエータで力がコントロールできれば、簡単に装着できるようになります。(ボタン一つで「プシュッ」とな。)

利き手への装着も簡単です。

入力方式のアイデア

次に入力方式について妄想しました。

その結果が以下です。

本体は手のひら側にあり、指に向かって波(超音波でも電波でも)を出し、反射波を受信して、指の位置を計測します。

PCのキーボードをシミュレートするものではありません。少し手首を浮かせた感じになりますので、片手で楽器のキーボードを操作するイメージになります。

五指で0から9までは入力できそうです。(小指のみを曲げるのは難しいですが、薬指と一緒に曲がった場合は小指とするとかします。)

アプリを工夫すればアルファベットや日本語も可能かと。ときに「エアキーボード」と名づけます。(ジャイロ・加速度センサも組み込めば、エアマウスも余裕ですね。)

なにより、パブリック・スペースでも恥ずかしくありません。手癖と思われる程度です。

誤入力を防ぐために、スリープとウェイクのアクションを決めておく必要はありそうです。

京セラのコンセプト展示

セミナーでそんなことを妄想していたら、京セラさんのブースにこんな展示がありました。

コンセプト展示ですし、京セラさんは「うちのデバイスでこんな製品もできまっせ」というB to B立場でしょうから、このような製品の発売はまだまだだと思います。

しかし「巻き付く」というコンセプトは、私の妄想と共通です。(まあ同じことを考えているひとは前からいると思います。)

ユースケースの考察

この稿を書いていると「Apple Watch4月に発売」のニュースがありました。

Apple watchも先行ニュースを見る限りは「スマホの子機」といったイメージですが、それだけにとどまらないことを願います。(もしそうだったらGALAXY Gearと同じような…。「心拍を送るアプリ」もいまいち…。)

スマホの子機ではない時計型ガジェットの考察を進めます。

ユースケースの転換

「腕時計型ガジェット」といっても、先に挙げた2つのアイデアにより、今までと違うユースケースが想像できます。

  • 利き手に装着する。
  • 本体は手のひら側。文字盤はなくても良い。
  • 他のガジェットの入力デバイスにもなる。

腕時計と置き換える発想を捨てました。お気に入りの腕時計はそのままで、反対の手につければ良いのです。文字盤が必要な人にはオプションで対応します。

手のひら側が本体ということで、一昨年の稿「生体センサ、測定項目、コンセプトについて考察」で考えた深部体温推計センサについても、撓骨動脈へのアクセスが容易になります。血圧推計の精度も上がるかもしれません。

また同稿では、ファッション性を考慮して「時計の裏蓋型」を提案していますが、その必要もありません。

まとめますと、ディスプレイはオミットし、生体センサも含めた入力デバイスに特化するイメージです。

他のガジェットの入力デバイスとして

前回の「メガネ型ガジェットまとめ」でも、私は音声入力やジェスチャ入力に対して、繰り返し「パブリック・スペースでは恥ずかしい」と主張しています。

そんなスマートグラスやスマートウォッチに対して、エアキーボードは入力デバイスになります。(スマートウォッチとは反対の手に装着します。)

既存のスマホに対する入力でも構いませんが、親指操作に慣れたらいらないでしょうかね。

まとめ

腕時計型ガジェットのアイデアとして、巻き付きリストバンドとエアキーボードを妄想しました。

それらのアイデアにより、腕時計型ガジェットはディスプレイを持たないエアキーボードになりました。

ディスプレイがあるけどパブリック・スペースでの入力が恥ずかしい、スマートグラスやスマートウォッチの入力デバイスになります。

次回はイヤホン型ガジェットについて考察します。

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